ウェルシュウイスキーの歴史や特徴

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醸造酒の歴史は古いウェールズですが、蒸留酒は醸造酒より後という事しか解っていません。記録に残っている中で

ウェールズにおける最初の蒸留酒の製造は356年まで遡ります。とはいってもこの件はウイスキーとは結びつけがたく、

ウイスキーの定義に合う蒸留酒は、中世において既に製造されて続けていたという記録しか残っておりません。

しかし、19世紀に入ると禁酒運動が活発化しウェルシュウイスキーの生産も減少傾向となり、19世紀の終わりには

ウェルシュウイスキーの新酒が作られなくなってしまいました。その後、蒸留を行ったウイスキーの原酒が作られたという

記録は1887年で完全に途絶え、2000年のペンダーリン蒸留所設立までウェールズウイスキーは沈黙を守り続けました。

ここで改めてニューポットが生産を開始し、2004年にウェールズウイスキーが復活。その後現在もなお、幻のウイスキー

としてペンダーリンが唯一生産しています。現在世界で唯一ウェルシュウイスキーを製造しているペンダーリン蒸留所からは、

バーボンの熟成に使用した樽で熟成した後に仕上げの熟成をマディラワイン樽で行う物と、シェリー酒の熟成に

使用した樽で熟成する物があり、どちらも非常に人気となっています。また、スコッチウイスキーにも使用していない、

アイリッシュウイスキーにも使用していない、全く新しい形のユニークな蒸留器として開発された単式と連続式を合わせた

蒸留器です。天然のハーブによるフィルター濾過を行うため、ハーブの香りが残る芳醇なコクと、樽の香りが染み込んだ

飲み口の柔らかいウイスキーがウェルシュウイスキーの特徴で、現在でもウェルシュウイスキーらしい特徴はそのままに

復活を遂げています。同じイギリス生まれのスコッチウイスキーと比べるとスモーキーさが無くなり、キリッと辛口の

味わいが飲みやすいので、初心者にも試してもらいたい一級品です。

 

Bar Entrust

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