スコッチウイスキーの歴史や特徴

6

ウイスキーの製造方法で最も重要となるポイントと言えば蒸留技術なのですが、遅くとも12世紀から13世紀の間には

アイルランドからキリスト教と一緒に伝えられ、スコットランドにウイスキーの製法として浸透していったと言われています。

スコッチウイスキーが製造されるようになった始めの頃は薬酒として扱われ、スコットランド内の修道院が独占的に

ウイスキーの製造を行っていました。しかし、16世紀に起きた宗教改革で修道院が解散し、一般にも浸透していったのです。

その後、スコットランドではウイスキーに対する課税が開始され、密造時代へ向かいます。密造酒の売買は販売の時期を

選べないため多くの生産者は買い手が着くまでの期間中に、ウイスキーを樽の中に入れて保管したのですが、その結果

熟成される事が発見され、それまで無色透明だったウイスキーが琥珀色で香りを持ったお酒に変貌したのです。

さらに原料となる大麦麦芽を乾燥させる為の燃料として仕方なく使われたピート(泥炭)は、今ではスコッチウイスキーを

象徴するスモーキーフレーバーとして生かされています。そういったスコッチウイスキーの特徴とも言える要素は

1800年頃には完成されていました。現在のイギリスにとってスコッチウイスキーは5大輸出品目の1つにもなっていて、

およそ200カ国で楽しまれているウイスキーの中でも有名な品種となりました。スコッチウイスキーと言えば、

大きく分けてブレンドとモルトに分かれます。とはいってもスコッチウイスキーの主流と言えば今も昔も

ブレンデッドウイスキーです。心地よく香り立つモルトと、氷や水に負けない力強いグレーンのブレンドにより、

スコッチウイスキーは多くの人に素晴らしい味わいを低価格で提供してくれるのです。そんなスコッチウイスキーの

最も魅力的な特徴と言えば、スモーキーフレーバーです。これは原料となるモルト(麦芽)を乾燥させる工程の時に

ピート(泥炭)を燃焼させているため、その煙に燻された麦芽から出る独特の煙のような香りの事をそう呼ぶのです。

もちろんこの香りはブレンデッドなのかシングルモルトなのかによっても変化しますし、スコッチウイスキーの

銘柄によっても香りの強さが変わります。ちなみに現在のジャパニーズウイスキーの見本となったのがスコッチウイスキーなので、

多くの日本人の舌や喉と相性の良いウイスキーである事も魅力です。

 

Bar Entrust

住所 〒104-0061
東京都中央区銀座8-4-23クレグラン銀座ビルB1F
営業時間 18:00~6:00
TEL 03-6264-5244
アクセス 新橋駅より徒歩5分
お休み 日曜・祝日

当店facebookはこちら
http://bit.ly/29DkjPF