アメリカンウイスキーの歴史や特徴

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東海岸に植民したスコッチ・アイリッシュと呼ばれるスコットランド人やアイルランド人が、ウイスキーの蒸留を

始めたのがアメリカンウイスキーの起源とされています。アメリカンウイスキーと言えば「バーボン・ウイスキー」

というのが有名ですが、アメリカ合衆国では独立後に政府がウイスキーに対して重い税金を課す事が決定され、

蒸留業者の多くは税金から逃れるため内陸部のケンタッキー州やテネシー州に移動しました。この地域はトウモロコシの

栽培に適していたため、コーンを原料とするウイスキーが製造され、バーボンウイスキーの製法が確立されてゆき、

アメリカンウイスキーの基盤となりました。また、バーボンウイスキーの中でもテネシー州で製造されたウイスキーで、

樽を使用して熟成する前にテネシー州のサトウカエデの木炭にて濾過したものは、「テネシー・ウイスキー」と言う名前で呼ばれ、

ジャックダニエルによって広まりました。1920年には連邦禁酒法が施行され、ウイスキーの製造および販売が禁止になり、

多くのアメリカンウイスキー蒸留所が閉鎖しています。様々なウイスキーがある中でも異質で癖の強い味わいが特徴の

アメリカンウイスキー。なんといっても、他のウイスキーが寒い地域にて作られるのが当たり前の中で、アメリカンウイスキーは

南部の寒暖差が非常に激しい地域で作られます。そのため樽材の膨張収縮が頻繁に起きるのでウイスキーの熟成が加速されます。

さらに、アメリカンウイスキーはオーク樽の内側を焦がした新樽を使用しますので、ウイスキーがオーク材から色合いや

フレーバーを強く取り込むため個性が濃くなります。まるでバニラやカラメルなどを感じさせるような強い香りが特徴的です。

そんなアメリカンウイスキーの中でもバーボンは粗野な中にある深いコクが魅力です。さらにバーボンの中でもテネシーと

呼ばれるウイスキーは別の特徴があります。サトウカエデの木炭によって濾過され研ぎすましてから熟成したウイスキーであり、

鋭く突き刺さるようなシャープでクッキリした輪郭の味わいが特徴的です。カクテル等とも相性が良く、クリアな風味が硬派な

ウイスキーとして人気です。

 

Bar Entrust

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東京都中央区銀座8-4-23クレグラン銀座ビルB1F
営業時間 18:00~6:00
TEL 03-6264-5244
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